不動産を運用するにあたって、所有する土地の一角や、賃貸として貸し出せない場所などが出てきます。
オーナーチェンジの物件などは、特にそんなスペースが多いのではないでしょうか?
この記事では、空いたスペースを無駄なく利用して、収益に繋がる活用方法をご紹介します。是非とも参考にしてみてください。
空きスペースを活用するのは入居者の為
「空きスペースの活用はできないか」と模索している人は、何の為にそのスペースを活用したいのかを明確にしておく必要があります。
空きスペースを活用する意図として、根本には「不動産の価値を高められる活用」を求めていると思います。ですが言い換えれば価値を高めて、不動産の収入源である入居者を呼び込みたいわけですから
「入居者に喜ばれるスペース活用を導入すべき」
なのです。この事を踏まえた上で、スペースの活用法を模索していきましょう。
エントランスなどの小さなスペースの活用
小さなスペースの活用事例を紹介します。小さなスペースの広さの目安としては「畳2畳ほど」です。
宅配ボックスの設置
宅配ボックスは、入居者に喜ばれる設備の一つです。
基本的に、荷物の受け取りが「非接触」で行えるため、単身、ファミリー向けどちらにも需要があるのが特徴です。
宅配ボックスを設置するメリットは下記の通りです。
人の接触がなくても荷物が受け取れる
非接触での荷物の受け取りが可能なため、防犯の観点から、女性や高齢者に特に喜ばれます。
また、昨今の感染予防対策としても、導入する物件が増えているのが現状です。
不在の時でも受け取り可能(再配達の必要なし)
基本的に、荷物はボックスの中に入れてもらうだけなので、配達先の本人が不在時でも、受け取りができるのが魅力です。
確実な受け取りができる為、再配達の必要もありません。
特に日中、仕事に出ている単身の入居者は、宅配ボックスがある物件を優先的に選ぶ傾向があります。
屋外の空きスペースの活用
屋外で、活用できるスペースの広さの目安としては「駐車場1~3台分」です。
洗車スペース
駐車場1台分弱のスペースがあれば設置可能です。必要な設備は、水栓のみで簡単に導入が出来ます。
ですが、入居者のマナーが悪い物件には向かない事、水道代がかかるのでランニングコストが増える事がハードルになります。
実際に、導入した経験から対策した事をお伝えすると
- 監視カメラが映る場所に設置(またはカメラの設置)
- 契約の際に注意書きを入れる
などです。難しい部分もありますが、意外とコミュニケーションの場になっていたりといいこともありました。
小規模のレンタル物置
物置を設置して、賃貸するレンタル物置はファミリータイプの物件に大人気です。
トランクルームやレンタル倉庫との違いは、物件の敷地内に設置するので、移動の必要がなく、物の出し入れが容易な事がです。
導入費用は、「1台5万円~15万円位が目安」で設定賃料は3000円~5000円が妥当でしょう。
設置が簡単にできるので、非常にオススメのできる活用方法です。
空いた駐車場の活用
物件の月極駐車場に、空きがある場合の活用法をご紹介します。
シェアパーキングの導入
シェア駐車場とは、民泊などの様に、開いている駐車スペースや、土地を貸し出すことです。
駐車場の登録さえしておけば、サービス利用者がWEBから検索をかけ、駐車していきます。売り上げの数パーセントが報酬として会社に支払われる為、導入費用や、月々の費用がかからないサービスです。
気になる方の為に、カーシェアリングを導入した場合の売り上げのシュミレーションが出来るリンクを貼っておきます。
カーシェアリングの導入
昨今では、「自家用車を持たない人」が増えています。ですが、その人たちは車が全く必要ない訳ではなく、固定費がかかる為に所有していないのです。
そんな人たちに向けて、カーシェアリングのサービスは非常に需要があります。
物件の空き駐車場に「カーシェアリング」が導入されていれば、物件人気が上がり、入居率も上昇します。
オリックスカーシェアのHPリンクを貼っておきますので、興味のある人はご覧になってください。
空き部屋の活用
部屋を一室、共用スペースとして入居者に開放します。空き部屋でなくとも、新たに設置するスペースがあれば、物件の付加価値になるのでおススメです。
キッズスペース
ファミリータイプの物件であれば、「キッズスペース」を設置する事で、入居率が格段にアップします。
キッズスペースを設置すると、物件の入居者たちがコミュニティーを形成する傾向があるので、入居期間が比較的長期間になるのが特徴です。
長く入居してくれる事は、オーナー側にとってはメリットしかありませんので、設置を検討する価値ありです。
筋トレルーム
筋トレも最近のトレンドです。わざわざジムに行かなくても住んでいる所に、筋トレが出来る場所があれば入居者は喜んで利用します。
簡易的な筋トレルームであれば、マットやダンベルなど、比較的に低予算で設備を準備できることも魅了的です。
この時、注意しなければいけない事として、「事故を引き起こす可能性のあるものは置かない」事です。
例えばベンチプレスなど、事故に繋がりやすい器具などは、設置しないようにして「事故を未然に防止」しましょう。
まとめ
空きスペースの活用について、様々なアイディアをご紹介してきました。
物件の特性や、入居者層によっても、求められるものは違ってきます。その物件に合った空きスペースの活用を考えるべきです。
せっかく導入、設置したにも関わらず、全く利用されないのであれば意味はありませんし、無駄にお金を使ってしまいます。
しっかりと計画を立てて、需要のある活用法を選び、賃貸経営にお役立てください。